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きらめき子育て賞
太陽
第7回きらめき子育て賞
体験記部門
入賞作品10編

影土井 洋治

金生 剛昌

紀村 修一

鴻野 享子

笹川 めぐみ

清木 香奈枝

東山 敏忠

中原 雄

古屋 陽子

横山 勝子

※掲載は作者名五十音順
第7回きらめき子育て賞の詳細については、以下もご覧ください。
 親子の成長
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 子ども達と接していると、昔の自分をよく思い出す。行動だとか言動、怒ったり笑ったりした時の仕草など、不思議な感覚を覚えることがある。子ども達と接するといろいろな発見がある。だから楽しい。
 休日になると、よく子ども達を連れて自宅の周りを散歩する。生き物図鑑を片手に昆虫などを見つけては名前を調べたり、鳥の鳴き声から名前の当てっこをしたり、これが結構楽しい。昆虫となると今年一年生の息子は恐ろしいほどよく知っている。このくらい勉強もがんばってほしいと思う一方、私も小学生の頃は勉強そっちのけで虫を探したり、川で魚を捕まえたり、遊んでばかりだった昔の思い出がふと頭をよぎり、なぜかうれしい気持ちになる。やはり子どもは子どもらしくあるべきだと。
 子育てとは、親子育てだと思うことがよくある。子どもと関わること、一緒に遊ぶこともそうだが、一緒に話をしていると、ふと自分の考えの甘さや愚かさに気づかされ、まっすぐな子ども達の言葉に驚かされることがある。「パパ明日のことよりまず今日がんばるよ。」「今がんばっちょかんといつがんばるん?。」子ども達の前向きな言葉に大人も元気をもらっている。子育てとは親から子への一方的なものではなく、一緒に親も子どもから多くを学んでいる、忘れていた何かを思い出させてくれる、そして親子がともに成長していくものだと最近特に感じる。
 結婚して十年の時が流れ、二人の子どもにも恵まれ、振り返ると、この十年という月日は人生の中で最も内容の濃いものであった。育児に参加する父親が増えてきた現在において、父親の役割は非常に大きい。子育てとは何も子どもに関することだけでなく、特に妻に対する家事であり、身の回りのちょっとした気遣いをしながら、家族で仕事を分担すること、互いにストレスなく生活できる環境づくりが重要である。妻に言わせると、まだまだ不十分な私であるが、子育てはこれからも続く。名誉挽回を目指し、家庭における父親としての役割をしっかりと果たしていきたい。
 月日は流れ、子どもたちもどんどん成長していき、やがて自らの意思によって物事を判断、選択し、自らの道を歩んでいくことだと思う。子どもが親を求める時期は無限ではない。子育てに正解はないが、親を求める子どもたちの声にしっかりと耳を傾け、親の責任において正しいと思える道へとしっかりと導けるよう努力していきたい。そして、これからも続く子育てを通して、子どもたちと一緒に私たち親も成長していきたい。



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草原
やまぐち子育て連盟 http://yamaguchi-kosodate.net
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