−もくじ− 2011/05/11子育てはいつもヒステリー?いやいやミステリー! やまぐち子育て県民運動推進会議委員 木村 美弥子(周南市こども育成支援対策審議会委員) 2010/12/10 少年は必要とされて大人になる やまぐち子育て県民運動推進会議委員 西山 香代子(やまぐちネットワークエコー代表) 2010/09/01 子育て研修会で学んだこと やまぐち子育て県民運動推進会議委員 中邑 隆哉(岩国中央幼稚園 園長) 2010/03/25 先輩として、仲間として やまぐち子育て県民運動推進会議 委員 吉光智惠(柳井地域コーディネーター) 2009/11/30 “つながる”出会い やまぐち子育て県民運動推進会議委員 於土井 豊昭(防府市地域協働支援センター長) 2009/08/12 子ども劇場に関わって やまぐち子育て県民運動推進会議委員 三好 美喜子(NPO法人子ども劇場山口県センター理事長) 2009/03/04 「渡る世間は親ばかり」を目指して やまぐち子育て県民運動推進会議委員 中川 浩一(勝山保育園副園長) 2008/11/01 “つながる”出会い やまぐち子育て県民運動推進会議 副会長 國廣 真由美 2008/08/29 〜「県民」と「社会」を繋ぐ運動体へ〜 やまぐち子育て県民運動推進会議 会長 今井 佐知子 2007/07/19 秘密基地 藤永 麻子 | 子ども劇場に関わって やまぐち子育て県民運動推進会議委員 三好 美喜子(NPO法人子ども劇場山口県センター理事長) 私が子ども劇場と出会ったのは、1975年宇部市に「宇部おやこ劇場」が設立されたときであり、「美しい夢とたくましい豊かな創造性を!」というキャッチフレーズにひかれて入会しました。当時幼児だった息子たちが、夢を持つ子どもに育ってほしい、美しいもの、感動するものにいっぱい出会って心豊かに育ってほしいとの親としての願いがありました。振り返ってみると30年以上が過ぎました。舞台劇、人形劇、音楽コンサート、マジックや落語など多ジャンルに渡って子どもたちと一緒に鑑賞する活動を続けてきて、それは心に蓄積され生きる力に繋がっていると感じています。今、このような感動体験の場が少なくなっているのではないかと危惧しています。 もう10年近く前になりますが、3年間に渡って子どもたちと一緒に制作したミュージカル「いのち きらら!」をきらら博で公演しました。自己表現やコミュニケーションに関する、ドラマによる表現教育を基礎にした参加者発信型の舞台で、参加した子どもたちの心は「はじけた」と表現して余りあるものでした。やり遂げた達成感と仲間と燃えたその感動は、その後の彼らの人生を変えていったのではないでしょうか。子どもたちと舞台芸術との出会いは、感動体験と子どもたちが感じたことを自ら表現し、人と心を通わせ触れあう体験を積み重ねることで、心の豊かさを育んでいくのだということを実感しました。 5年前から子どもたちの思いを受け止める「チャイルドラインやまぐち」を開設しています。日曜日を除く毎日、子どもたちは電話を掛けてきます。その声から子どもたちの不安感、孤独感、自信のなさが感じられます。誰かと繋がっていたいという寂しい子どもたちが多くいるように思います。そのような中、子ども劇場で開催している「中高生交流会」や、2年前から関わっている「中高生と乳幼児のふれあい体験事業」は、子どもたちが主体的につくる社会参画の場、仲間づくりの場として大切だと思います。大人にとっては、何を考えているかわかり難い年代と言われますが、子どもたちは場所を得ればきちんと真摯に受け止め、大人の期待に応えて学んでいくことを活動を通して理解できました。 今年、7月31日と8月2日に宇部市と岩国市で開催された、ブルガリアのクレドシアター出演のアンデルセン童話作品「お父さんのすることはいつもよし」という舞台劇を、子どもたちと一緒に観ました。白一色のシンプルな舞台から語りかける愛することの素晴らしさが、言葉の壁を越えて伝わって、とても満たされた気持ちになりました。子どもたちに夢や希望、自信を与えられるような機会を作り、子どもたちへの信頼を深め、私たち大人も子どもたちと一緒に成長していきたいと思います。 |