リレーエッセイ
秘密基地
藤永 麻子
娘が小学1年生のころ、友達と秘密基地を作ったと話してくれた。
自分も子どものころに秘密基地で遊んでいた覚えがある。近所のちょっとした山というか大きな木がたくさんある林のような所に入り込み、そこに行くまでの近道も自分達で勝手に造ったりもした。今でも近くを通ると懐かしく思い出す。
しかし、自分の子どもの話となると楽しいことよりも心配になってきた。
「本当はおしえちゃダメなんだけどー。」という娘に頼み秘密基地に連れて行ってもらうことにした。団地の外れにある破れたフェンスをくぐり、木々の間をぬけ、細い道を山のほうへ歩いて行く。すると、広い造成地に出た。大きな重機もあった。
その先も行くと言い、クモの巣を手ではらいながら木々をくぐり、なんと隣の地区の家の庭先に出た。舗装された道路を通れば30分くらいはかかりそうな所に、5分くらいで出たようだった。すごい発見をしたようで少しワクワクしたが、大きな重機のある造成地や人の庭先を通るのはやはり心配だった。
家族で相談し、「自分達も秘密基地を作って遊んでいたし、子どもの遊び場を取ってしまうのもさびしい。してはいけないことをきちんと教えれば大丈夫。」ということになり、娘にも楽しい遊びの中にも危険がたくさんあることを伝えた。
私達の団地は子どもがあまり多くなく、子どもたちが団地の中で何か危険な遊びをしていれば近所の人からすぐ注意されるし、親たちにも連絡がまわるので相互注意で子どもたちを見守っている。
子どもたちには家族や地域に見守られながら、もっともっと遊びを通していろいろなことを学んでほしいと思う。




やまぐち子育て県民運動推進会議 http://yamaguchi-kosodate.net
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